仕事に就いてまず驚くのは膨大な業務量です。その業務をこなすためには、まずは確実な業務スキルを身に付けることが大切です。会社によっては、人材育成研修等のプログラムがきちんと用意されている会社も少なく…
近年は人材育成研修で「自己肯定感」がテーマとして扱われることが増加しています。自己肯定感というのは心の待ち方によって高まったり低まったりする性質があるため、それを高めるスキルを身につけることがビジ…
今まで積んできたスキルや研修などで学んだ知識は、今後のキャリアステップアップのために自分の中だけにとどめておきたいですよね。また、自分だけがスキルを持っていれば業務上支障がないと思ってしまうことあ…
いち会社員として求められるのは、スキルや知識だけではありません。人を使う立場であっても、人に使われる立場であっても取り組む姿勢や考え方は会社の方針に沿った正しいものでなければなりません。組織を円滑に回すためにも必須項目であることを理解しましょう。
昇進して役員と呼ばれる立場になった日から、それまでとは違った人間力が期待されるようになります。その人間力の内容は企業によって若干異なりますが、何といっても「組織の牽引役」としての働き方に集約されるのではないでしょうか。つまり社員の力を結集し組織を目標へと導く、まさに「役員」という肩書きが表す人間力です。ではそんな役員を対象とした人材育成研修では、どのようなことを教えればよいのでしょうか。 役員に求められる人間力は「問題解決力」と言い換えることができるかもしれません。なぜなら組織というのは問題があって当たり前で、問題が1つもない組織などというのはあり得ないからです。では日々の仕事のなかでミスやトラブルなどの問題が起きるのは、しょうがないことなのかといえば、もちろんそうではありません。それらの問題の兆候をできるだけ早くつかみ、的確に解決の手を打っていくのが役員に求められる役割です。それゆえ役員は組織の問題発見者であり、解決者でもあるといわれるのです。人材育成研修では、これらのことを前提としてレクチャーしたうえで、一流の役員と二流の役員の違いを問題解決に関する実例を挙げて解説するようにしましょう。
組織内で何か問題が起こると、解決どころかその問題の処理をほったらかしにして、誰が悪いのかと騒ぎ立て、責任追及に走る役員がいます。これは二流の役員がやることで、これでは社員からの信頼は得られません。またこういう役員に限って「問題」というワードを耳にすると、すぐにマイナスのイメージにとらわれてしまいます。そして次の問題を起こさないようにと、必要以上に日常業務の管理に汲々として社員のヤル気を低下させるのです。 その一方で、一流の役員は「ビジネスを遂行する過程でトラブルはつきものであり、失敗して問題が起きるのは不思議なことではない」と思っています。また「真剣に仕事をしていれば、時には社員同士でぶつかることもやむを得ない」「本気でぶつかり合って議論することが、お互いの立場や考えを理解することにつながり、良好な人間関係を生み出す」とも考えています。問題が起きたときはその非を社員に追求するのではなく、組織が育つ絶好のチャンスだと捉えるべきであることを、人材育成研修で役員に伝えましょう。組織全体で問題の共有化を図り、社員とともに知恵と工夫で創造的に問題を解決していく、これが役員に求められる人間力なのです。